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vol.7 できるできないの仕組み(中編)

 

 前回までは人にはそれぞれ得意なインプット特性(以下、認知特性)があるというお話で終わりました。私も個人的に興味があり脳科学の本などを読んで勉強したことはありますが、インプットに個体差があるということは考えたことがありませんでした。しかし、実体験を振り返ると、何回教えてもらっても間違えてしまったり忘れてしまうことがあり、自分でも不思議に思った出来事が多々ありました。


 例えば、今年から新たに始めたことがあるのですが、それは実際に作業をみながら口頭で手順や注意する点などを教えてもらいます。こちらもメモは取るのですが、全部を書くことも難しいので、自分で要点と思われる箇所を書き留めておくのですが、後から見返すとメモを取った箇所はメモを取らなくても覚えておける事ばかりで、もっと自分の意識の及ばない点を書き留めておかなければならなかったなと反省したり。結局は何度も同じことを質問したり、指摘してもらって何とかできるようになったりで落ち込むばかりでした。なぜこのようなことが起きるのかと自問自答している時に知ったのが認知特性というものでした。


 なるほど、と思ったのも束の間、ではその認知特性はなぜ起こるの?という疑問が湧いてきます。そんな中で出会ったのが、1983 年にハーバード大学のハワード・ガードナー教授が発表した、マルチプルインテリジェンスという理論です。この理論は認知特性について明らかにしているものではなく、人の知能について唱えている理論です。人の知能は下記の8つに分類でき、どれか一つが秀でているわけではなく8つの知能に強弱があり、それが個性となっているとのことでした。

​論理数学的知能

論理や数字と演算を理解し使う能力。物事を順序立てて抽象的に考えることが得意。また、その中に複数の要素が混ざっていれば、お互いの類似性や関係性も考える。

​言語的知能

言語を効果的に使う能力。心にあるものを表現し、他人を理解するために口頭や文字でのコミュニケーションを得意とする。言語的知能が強い人は、言葉で物事を考え、聴覚にも優れている傾向が強い。

​音楽的知能

音のリズム、高さ、メロディーとハーモニーという概念を理解し使う能力。音楽的知能が強い人は日常の中にある生活音にも敏感。

​空間的知能

空間やその中にあるものを認識したり、その認識を可視化したりする能力。身の回りの環境に敏感で、絵画、ジグソーパズル、地理、空想などを好む。

​博物的知能

物事や自然現象を認識し、理解したり分類したりする能力。博物的知能が強い人は、好奇心が強く博識になりやすい。

身体運動的知能

身体全体、またはその一部を使って身体運動を調整する能力。ダンサーや繊細で的確な動きを要求される外科医などに求められる。

​対人的知能

他人の動機づけ、欲求を理解し、他者とのコミュニケーションをする能力

内省的知能

自分の考えや感情、好み、利害を理解し、コントロールする能力。内省的知能が強い人は、人との距離を遠ざけようとする傾向が強い。これは自分の世界を大切にしているためで、必ずしもコミュケーションが不得意というわけではない。

※参考資料:有賀三夏著「自分の強みを見つけようー8つの知能で未来を切り開く」



 また、このMI理論では知能個性の特徴を応用して物事を学ぶアプローチを「エントリー・ポイント」と呼んでおり、下記の6つのパターンを用意するのがよいとしています。

説話的エントリーポイント

Narrational Entry Point

物語や文章を読んだり、聞いたり、書いたり、話したりすることで学ぶ。

論理的エントリーポイント

Logical Entry Point

数字や測定を扱う。データを用いたり、推論的な考え方をしたりして学ぶ。

根拠的エントリー・ポイント

Foundational Entry Point

哲学、背景、期限、根拠を考察して学ぶ。なぜ?と問いかける質問を主体に、人生、死、世界の意義を問う。

​審美的エントリーポイント

Esthetic Entry Point

美術的感覚を養うことで学ぶ。

経験的エントリーポイント

Experiential Entry Point

実体験やコンピューターシミュレーションを使い、個人的な経験をしながら学ぶ。

共同的エントリーポイント

Collaborative Entry Point

他者との共同作業やプロジェクトを通じて学ぶ。

※参考資料:有賀三夏著「自分の強みを見つけようー8つの知能で未来を切り開く」


 上記の表の内容は言葉ではしっくりこない部分もありますが、知能の個性に合わせた学び方をすると、頭にすんなり入ってくるよね?ということだと理解しています。私は結構できない自分を責めがちなのですが、「なんでできないんだ自分!?」というよりも「なんで理解してないんだ自分の脳!」という責め方が確かにしっくりきます。この理論では、知性=脳の特性とは言われていないのですが、私はそのように理解することにしています。この理論の希望は、トライしてみて思うようにできなかったことでもアプローチの方法を変えることによって、結果が変わってくる可能性があるという点です。


 この分野はとかく子供の教育で語られることが多いようですが、私はむしろ大人に方へおすすめしたいと思っています。年齢を重ねると新しいことにチャレンジするのが億劫になってきたり、始めてみても自分には合わないと諦めてしまったりすることが多いと思います。実際に話tくしも40代後半に差し掛かり、物覚えが悪かったり忘れっぽかったりするなと思うことが多々あります。でもこれって年齢のせいだけではなっく、アプローチの仕方が自分の個性にあっていなかっただけという捉え方もできます。それってシニア&シルバー世代の希望だと思いませんか?


 前回、次回は私の個性診断の結果を交えてと書きましたが、今回も長くなってしまったので、その部分は次回へ持ち越したいと思います。


コラム文:山本美子






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